DEF(エトリンガイトの遅延生成)
硬化後の継続的なエトリンガイトの再生成により引き起こされるコンクリートのひび割れ.竣工後,数年以上経過して発生する.
膨張ひび割れでASRに良く似たひび割れを生じる.
【DEF発生の必要条件】
①高温履歴を受けたコンクリート
②水の供給がある
③アルカリ量とSO3量がある一定以上
SO3量は多くなると乾燥収縮や自己収縮が小さくなるとも言われ、規格内では多い方が良い?
DEFひび割れ防止のためのコンクリート最高温度の限界値
| 最高温度 | 条件 | |
|---|---|---|
| 65℃ | アルカリ量:4kg/m3以上 | SO3量:17kg/m3以上 |
| 70℃ | アルカリ量:4kg/m3未満 | SO3量:17kg/m3未満 |
| 80℃ | アルカリ量:3kg/m3以下 | SO3量:9kg/m3以下 |
| 中庸熱または低熱ポルトランドセメント | ||
| 高炉B,C、フライアッシュセメントC種を用いる場合、混合比率10%以上でコンクリート用シリカフュームを用いる場合 | ||
