21.火害

※コンクリート構造診断士更新資料より 

【コンクリートの受熱温度の推定】

・UVスペクトル法・・・リグニン系、ナフタレン系の化学混和剤に限られるポリカルボン酸系化学混和剤が用いられている場合は適用できない。

           (2022/11/16追記)

・コンクリートの受熱温度が500℃以上となると、コンクリート表面から20mm以上の領域が中性化する場合もある。

・コンクリート表面がピンク色に変色した場合に比べて、灰白色に変色した場合の方が受熱温度が高い。

・圧縮強度や弾性係数の低下を生ずる。

 受熱温度500℃まではリバウンドハンマーによる反発度は低下しない(2022/11/16追記)


受熱温度表面の変色
~300℃すすの付着
300~600℃ピンク色
600~950℃灰白色
950~1200℃淡黄色
1200℃~融解

【PC鋼材】

・PC鋼棒は450℃以上で、PC鋼線は300℃以上となると急激に強度が低下する。

 (PC鋼棒に比べてPC鋼線の方が低い温度で強度低下)

・PC鋼材は高温になるとリラクセーションが大きくなる。

・温度の降下によりある程度は回復するが、高温を受けない場合と同程度までは回復しない。

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