22.乾燥収縮ひずみと自己収縮ひずみ履歴

〇2017年制定コンクリート標準示方書【設計編】の「温度ひび割れに対する照査」の箇所で記載されている自己収縮ひずみと「構造解析一般」の箇所で記載されている乾燥収縮ひずみについてのひずみ履歴をグラフ化してみた。

乾燥収縮ひずみの式には乾燥開始以降の自己収縮ひずみも含んでいるが、材齢初期のひずみの大小関係には説明が出来ない。

説明頂ける方、是非連絡をお待ちしております.

【条件】

早強セメント  細骨材の吸水率=1.46% 粗骨材の吸水率=0.60%

配合:W/C=40% W=160kg C=390kg S=800kg G=948kg 

◆乾燥収縮ひずみ

乾燥収縮ひずみについて有効部材厚のとり方とひずみ履歴を示す.

◆100年間における乾燥収縮ひずみ

◆6ケ月間における乾燥収縮ひずみ

◆3ケ月間における自己収縮ひずみ

 例題では部材厚が200mmを超えると乾燥収縮は自己収縮ひずみより小さくなる.温度応力解析では500mm以上の部材厚が通常であり、乾燥収縮ひずみ式に自己収縮ひずみを含んでいるというのは説明がつかない.

 取り敢えず温度応力解析では乾燥収縮を考慮しないのが基本であり、部材厚が500mm以上が通常であり初期ひび割れを対象としている温度応力解析では乾燥収縮の影響は小さいという事は言える.

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