CP法で誘発目地を考慮する方法としてL/HのLを小さくし、外部拘束度係数を低減する。誘発目地を設ける=L/Hを小さくすると表面の結果が悪くなることが多い。ただし、内部の結果は良くなる。
表面の結果が悪くなる原因について考察すると、
L/Hが小さくなるとRM1とRM2が小さくなる。
※RM1:曲げ拘束係数(⊿Φの符号反転前)
RM2:曲げ拘束係数(⊿Φの符号反転後)
【傾向】
RM1が小さくなると表面が悪くなる。
RM2が小さくなると内部が良くなる。
RM1は膨張時に影響する拘束度で膨張時に拘束が小さいと自由に膨張し(上に凸の変形)表面が悪くなったと考えられる。
RM1による拘束度が大きい方が膨張による変形が拘束され表面は良くなる。
RM2は収縮時に影響する拘束度で収縮時に拘束が小さいと自由に収縮し(下に凸の変形)内部が楽になると考えられる。
RM2による拘束度が大きいと外部拘束が大きくなり内部が悪くなる。
※今回は、一般的な橋台で確認されたことで、構造物の形状や大きさによっては異なることも考えられる。
また、3リフト、4リフト目などは元々、外部拘束係数がかなり小さいためほとんど結果は変わらない。