27.クリープひずみが結果に及ぼす影響

【検討内容】

クリープの影響を有効弾性係数法でなく応力履歴理論法(逐次解析)で考慮した場合、結果にどのような影響を及ぼすか検証してみた。

【検討結果】➢クリープひずみを考慮した方が一般的に結果は良くなる。 ただし、逐次解析では材齢初期にクリープを考慮しない方が圧縮が入り結果が良くなることがある。 (本検証のように圧縮が入るような構造の場合)
膨張材を考慮する場合はクリープひずみを考慮しない方が結果が良い

➢クリープひずみを低減した場合(本検討では単位水量を小さくした)、結果は悪くなる。

➢クリープひずみを考慮すると長期的にクリープひずみが生じ、応力など低減される

 ただし、膨張材を考慮すると長期的に応力が上昇傾向(クリープひずみが下降傾向)となり解析終了時などは膨張材を考慮した方が結果が悪くなることがある

➢有効弾性係数法だと弾性係数を低減しているだけであるため、温度、乾燥収縮などひずみが変わらなければ長期的に変化しない。

検証結果はこちら

応力履歴理論法によるクリープひずみについてはこちら

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