☆主な改定点

赤文字:JCI2016で変更しJSCE2017に反映
青文字:JCI2016で変更されたが,JSCE2017はJSCE2012のまま
緑文字:JSCE2022での変更・追加項目H:早強セメント M:中庸熱セメント L:低熱セメント BC:高炉セメントC種
【目標安全係数】
| 基準 | ひび割れの発生を許容するが、ひび割れ幅が過大とならないようにしたい場合 | ひび割れの発生を制限したい場合 | ひび割れを防止したい場合 |
|---|---|---|---|
| JSCE2022 | 1.0以上 | 1.25以上 | 1.45以上 |
| JSCE2017 | 1.0以上 | 1.40以上 | 1.85以上 |
| JSCE2012 | 1.0以上 | 1.40以上 | 1.85以上 |
| JSCE2007 | 1.0以上 | 1.45以上 | 1.75以上 |
| JSCE2002 | 1.0以上 | 1.45以上 | 1.75以上 |
| JSCEH8(1996) | 0.7以上 | 1.20以上 | 1.50以上 |
➣これまでのコンクリートの引張強度は供試体を用いた割裂引張強度試験の算出式であった。
しかし、一般的に供試体の引張強度より実構造物の引張強度の方が小さくなるため理論的な不整合があった。そのため概念的な不整合を解消するため最低限の改定がなされた。
今回の改訂式により引張強度が10~20%程度小さくなる傾向。
➣安全係数γcrには引張強度の変動係数というパラメータが考慮され、変動係数によってひび割れ指数とひび割れ発生確率が変わることとなった。
・変動係数は施工実績等による十分なデータがない場合20%。入念な施工と管理を行う場合は15%として良いとされた。
・材料係数というものが引張強度に考慮された。コンクリートの材料係数として一般に1.3として良い。 圧縮強度、ヤング係数には考慮されない。
