25.中性化  

中性化はコンクリートの特性に与える影響より鋼材が腐食することが問題
Ca(OH)2 + CO2 + H2O ⇒ CaCO3 + 2H2O
①コンクリート中の水酸化カルシウム(Ca(OH2))と大気中の二酸化炭素(CO2)が反応する。②コンクリート中のpHが低下し、鋼材表面に形成されていた不動態被膜が破壊されて鉄筋腐食が生じる。


◆中性化速度(√t法)の予測  C=A√t  (C)中性化深さ  (A)中性化速度係数 約2 (一般的)             1.5~2.0程度だと密実なコンクリート             3.0~3.5程度だと密実でないor混合セメントを用いたコンクリート  (t)経過年数(年)
・中性化の進行は乾燥しやすい環境では乾燥しにくい環境に比べて進行が早い(約1.6倍)・中性化残りが10㎜を下回ると鉄筋腐食が始まる事例が多い。 塩化物イオン濃度が高い場合には中性化残りが20㎜程度で鉄筋腐食が始まる事例が多い。
【豆知識】・大気中の二酸化炭素は0.04%程度 酸素:約20% 、 窒素:約80%

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