1.遊離石灰とエフロレッセンス

【遊離石灰(Free Lime】 CaO
 セメント原料を焼成した時に、SiO2やAl2O3が反応せず残った遊離のCaO

【消石灰】Ca(OH)2

【炭酸カルシウム】CaCO3 チョークなど

【エフロレッセンス(白華)】
 JCIの「炭酸化研究委員会報告書」(1993.3)ではカルシウム塩の析出をエフロレッセンス、アルカリ塩の析出を白華と区別しているが一般的には同じ意味で使われることが多い。
 また、一次エフロと二次エフロに分類することもあり、一次エフロもともとコンクリート中にあった水分(練混ぜ水など)が コンクリート表面で蒸発することにより生成されるもので、二次エフロ外部からの水分によりコンクリート中の可溶性成分を表面へ移動させ、表面で乾燥することによって生成されるものとしている。

 一般的に一次エフロには可溶性のNa2SO4不溶性のCaCO3などが含まれる。また相対湿度が高く、風がある環境で発生しやすい。

 エフロレッセンスそのものがコンクリートの力学特性に与える影響は少ないが、水の移動との関係が深いため中性化や塩害 などの注意が必要。  

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