23.パイプクーリングの流量と水温の関係

◆基本的にパイプクーリングで移流拡散を使用する場合、対称モデルでも1系統の配管であればフルモデルとする必要がある。

 それは、配管長さによって水温が変化する移流拡散において、1/2モデルとした場合、配管長さが1/2となり、クーリングの影響が正しく評価できないためである。 

 そこで流量を1/2とした場合と流速のみを1/2とした時の水温の上昇量について検証してみた。 

下図に検証結果を示すが、結論的には流速のみを1/2とすることにより配管長が2倍のものと通水温が一致することが確認できた

・緑色のラインが流量or流速を1/2としたもの

・橙色のラインが本来の流量のもの

・青色のラインが流量or流速を1/2としたもののパイプ距離を2倍としたもの

◆通水温は、流量を1/2としたものと流速のみを1/2としたものでは大きく違いはなかった。

◆各断面での温度分布は、流速のみ1/2とすれば、通常流量の2倍のクーリング距離の温度分布を解析できる。(=一致する)

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