◆基本的にパイプクーリングで移流拡散を使用する場合、対称モデルでも1系統の配管であればフルモデルとする必要がある。
それは、配管長さによって水温が変化する移流拡散において、1/2モデルとした場合、配管長さが1/2となり、クーリングの影響が正しく評価できないためである。
そこで流量を1/2とした場合と流速のみを1/2とした時の水温の上昇量について検証してみた。
下図に検証結果を示すが、結論的には流速のみを1/2とすることにより配管長が2倍のものと通水温が一致することが確認できた。
・緑色のラインが流量or流速を1/2としたもの
・橙色のラインが本来の流量のもの
・青色のラインが流量or流速を1/2としたもののパイプ距離を2倍としたもの
◆通水温は、流量を1/2としたものと流速のみを1/2としたものでは大きく違いはなかった。

◆各断面での温度分布は、流速のみ1/2とすれば、通常流量の2倍のクーリング距離の温度分布を解析できる。(=一致する)
