13.クリープひずみ

◆クリープ(creep)
一定の応力が持続的に作用することで時間経過とともにひずみが増加する現象.


◆温度応力解析でのクリープの取り扱い
温度応力解析では、有効弾性係数法が用いられており、ヤング係数に係数を掛けて(ヤング係数を見かけ上低下させる)クリープの効果を考慮している.


◆クリープが大きくなる要因
コンクリートが乾燥する=載荷期間中の大気湿度が低いほど
セメントペーストの量が多くなるほど
W/Cが大きくなるほど
組織が密実でないほど(骨材がスカスカなほど)
載荷応力が大きいほど
載荷材齢が若いほど


◆その他
クリープ限度:クリープ破壊の起こる下限の応力.コンクリート強度の75~85%程度

コンクリート応力度が圧縮強度の約40%以下(1/3程度以下という資料も)の場合、コンクリートのクリープひずみが、作用応力による弾性ひずみに比例すると考えて良い.


◆クリープの時間曲線

◆ ASTEA-MACSでのクリープひずみ
確認資料についてはこちら
※コン示方書2007年と2012年基準のクリープひずみ式について検証してみました.

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