27.有限変形問題で用いられるテンソル

【有限変形理論】
  ・微笑変形の前提はなく,力のつり合いは変形後の未知状態について考える.たとえ材料が線形弾性体であったとしても最終的に得られる方程式は非線形方程式となる.(=幾何学非線形)

【共役な応力とひずみのペア】
  コーシー応力T           ⇔ アルマンジひずみA
  第1種パイオラ・キルヒホッフ応力Π ⇔ 変形勾配F
  第2種パイオラ・キルヒホッフ応力S ⇔ グリーン・ラグランジュひずみE

  コーシー応力T           <対称テンソル>
  第1種パイオラ・キルヒホッフ応力Π <非対称テンソル> 
  第2種パイオラ・キルヒホッフ応力S  <対称テンソル>

【真応力と公称応力】
  コーシー応力T            ⇒ 真応力と呼ばれる
  第1種パイオラ・キルヒホッフ応力Π  ⇒ 公称応力と呼ばれる
  第2種パイオラ・キルヒホッフ応力S  ⇒ 公称応力と呼ばれる

真応力 :加えた力Pを,応力や変形を考える時点での断面積をaとした時,Pをaで除した値.
公称応力:加えたPを,変形前の断面積Aで除した値.

【剛体回転に依存しない】
 ・第2種パイオラ・キルヒホッフ  グリーン・ラグランジュひずみ

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