備忘録

【調査診断】

    14.鋼材の腐食性について

    【水中での腐食】

     空気が飽和した常温の静止水中での炭素鋼が均一に腐食する速度=10~25mdd(0.04~0.1mm/y)

    海水・・・電気伝導率が非常に高い→流れる電流に対する抵抗が低い→電流は遠くまで届く

    淡水・・・電気伝導率は海水の100分の1程度→貴な異種金属からの腐食電流は遠くまで届かない

    降雨、結露、付着した湿分・・・異種金属接触の影響の範囲は狭い。接触点から1cm以内程度。 ステンレス鋼の屋根に釘を使うとすぐに腐食する。


    水中での腐食イメージ図

    【酸による腐食】

    pH<=4 H+の働きが主体となり炭素鋼の腐食は非常に大きくなる
    pH>4  溶存酸素の働きが主体 H+の作用は無視できる

    【溶接個所について】

     炭素鋼はステンレス鋼と違って鋭敏化(熱を加えるとクロムは炭素と反応してクロム炭化物となり有効なクロムが減少する現象)しない。
     しかし、溶接金属や熱影響部が母材に対し卑な金属となって腐食することがある。

    【異種金属接触腐食】

     卑な金属に対する貴な金属の面積比率が大きいほど卑な金属の腐食促進の度合いは大きい

    <例>
     海中で、ステンレス鋼板の接合に炭素鋼のボルトを使用するとボルトが急速に腐食する。
    逆に炭素鋼板に対するステンレス鋼ボルトの影響は小さい。
    ※異種金属接触腐食を防止するために塗装を行う場合、腐食しやすいからといって卑な金属 だけに塗装する事は禁物である。貴、卑の両方塗装するのは良い。

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